Eclipse
毎晩、何百万年もの間、広い広い「無」の中に生まれた
二人の恋人はひそかに落ち合う
どんなに想っても、想い続けても届くことはない。
彼女は言う「なんで返事してくれないの?
もう永遠に無言のあなたに疲れてしまったわ。」
そんなこと言っても、彼は彼女の言葉を聞くことができないんだ。
だって彼は遥か遠くにいるんだから。
ある意味では、彼のせいだともいえないんだ。
彼だって炎と蒸気で出来たメッセージを読み取るのに疲れてしまっているから。
彼がこっちに来るたびに、
彼女は地平線の向こう側。
空を照らせないんだ。
そして二人は出会うたび
恋に落ちる。
恋に落ちる。
彼は言う「なんでもう少しいられないの?君が永遠に隠れているのに疲れてしまったよ」
そんなこと言っても、彼女にはこれ以上できることがないんだ
だってもうこんなにも苦しんだから。
約束して(僕と楽しんで)
言ってほしい(僕を自由にして)
いつも必ずチャンスはある(遠くにいたって)
この踊りは止むことがない
毎晩、何百万年もの間、広い広い「無」の中に生まれた
二人の恋人はひそかに落ち合う
どんなに想っても、想い続けても届くことはない。
彼らは言う「この恋はうまくいってない気がする」
『そんなこと分かってる。それでもなぜ、僕らはお互いのことを想い続けてしまうのだろう。』
そこにはまるで彼らが惹かれ合う強い力があるかのよう。
わたしを見て(見えないよ)
言ってほしい(それが重要なんだ)
夢見心地なんだ(遠くにいたって)
結局、解決策などはなく、そのどちらも正しくなかったということが分かるんだ
そう、彼らの愛は世界を壊してしまうから