THE 810x、ミュージックビデオの撮影をしていたの巻。
ことの発端は、とある会社がアーティストと動画クリエーターのマッチングサイト(クラウドソーシングサイト)を作るということでその試作のMVを作らぬか?という話をもらったからだった。
打ち合わせ
社長さん、秘書さんのスタジオへ行き挨拶と打ち合わせを開始。
まだまだ実績のないクリエーターとアーティストがつながれるためのサイトを作るので今回は低予算でもこんなものが作れますよという試作のMVを作りたいとのことだった。
予算は、15万。
これが高いか安いかはもちろん内容によるが、ミュージックビデオはなにかと金がかかる。
撮影費、機材費、編集費、役者費用、スタジオ料金、楽器レンタル料金、ロケ地料金、メイクなどなど。
大抵はこの予算という強大な力によって思い浮かんだハリウッドばりのクリエイティブな発想は、あざやかに、却下される。
Eclipse
MVの楽曲に選んだのは昨年の七夕に発売した『Eclipse』。
何故この曲にしたかというと、当然我々が気に入ってるというのと、内容が彦星と織姫にちなんだ、太陽と月の恋物語なのでコンセプト的に作りやすいかなと思ったから。
色々話をする中で一番気になっていたのは、演奏シーン。
最初のMVは名刺的なものになるかなと思っていたので、MVによくある演奏シーンメインなものが低予算でカッコよくとれるし、よいのではないかと思っていたが、バンドでもないしB’zのようなバックバンドもいない。音は結構ハードなので、ゆずみたいなアコースティックな感じでもない。はたして演奏シーン、どうやって絵をもたせるものか、、と。
実際にギターとボーカル二人のみで演奏しているのを探してみるも知らないだけか意外にいない、、。笑
演奏以外のストーリー入れまくるとなると、別日で撮ったり役者さんやモデルさんに頼んだりで余裕で予算オーバーになるであろうと思われる。
が、どちらにせよずっと2人の演奏シーンはきついのでここらへんはバランスをみてディレクターと相談という感じで話は終わった。
打ち合わせ 2 〜Doing After Cafe〜
アンドレ絵コンテ。
打ち合わせの後、そのまま アンドレと二人でDoing Afterというカフェに行き、どんな感じがいいか本格的にプランを練った、、。そして完全に予算を無視し、こんな感じがいいなーと見ていたのがこれ。
True Detective – Opening song
The White Stripes – ‘Seven Nation Army’
打ち合わせ 3 with ディレクター
とりあえずディレクターの案も含め適当にアイディアを話し合った。
テーマは当然太陽と月。
- 宇宙に行きたい。太陽は暑いから、月がいい。×
- 太陽と月がテーマなので画に二面性がほしい。◎
- 完全に白黒で真ん中を区切って、片方が太陽、もう片方は月が出ている二つのシチュエーションを行き来できるようななもの。×
- 太陽に電源のヒモが付いていて、明かりをつけたり消したり
月が付いているときは周囲が真っ暗なるように、逆もまた然り。× - バンドが演奏しているシーンをフィーチャーせず、アイデアやおもしろさ重視したい。◯
- True Detective案△
- もしCG入れるとしたら本格的なものをいれたい。△
- 日本語を入れたい。◯
ディレクター自身もしっかりしたアイディアと絵コンテをもって来てくれたのでとてもスムーズにミーティングはすすみ大体の方向性がきまり、本番2日前に最終ミーティング。(ゾロ目リリースのMIXをやっていてアンドレしか行けなかったが)
そして本番、、、の前に、
レコーディング
撮影の前にボーカルはレコーディングをし直し、MIX 、マスタリング。
ギターはしっかりデコレート。
そして本番スタート
かっこよくキメるアンドレ。
そんな感じで、完成したのがこちらです。
大人の事情で出すタイミングを完全に見失っておりましたが、
せっかくなら7/7にだそうと話がまとまったのでよかったら是非チェックしてくださいな。
Eclipse 2016
https://the810x.bandcamp.com/track/eclipse-201